友人が二人、境界性パーソナリティ障害に酷似した性格でした。
というのも、二人とも病院を嫌い診察をいまだ受けていないためです。
別々の時期に出会ったのですが、当時の年齢は二人とも19歳です。そして、一人目としてであった友人にかなり長い間振り回され続け、結果私がうつ病を発症したという経験があります。
すぐに縁を切れば良かったのでは、と今なら思います。
「この前、○○さんに言われたことが辛くてリスカしたの」「包丁使ってみたんだけど、全然死ねないのよね」そうやって傷跡を見せてくるたび、今度は本当に死んでしまうのではないかと恐怖していました。
また不都合があるたびそうやって引きとめてくる彼女の言動に、私は接し方もわからずひたすら死なないでと諭し続けました。特に異性関係がにぎやかであったことも、今思えばそういった症状のひとつであったのかもしれません。
例えば辛いことを打ち明けてくれる恋人であれば、男性としては何としても支えたいと思ってしまうのは仕方ないでしょう。自分には価値が無い、と悩んでいる女性に寄りそい続けるというのも理想的と言えるかもれません。
ですが、こちらが疲れたりささいなことで対立してしまった場合。彼女は次の日には傷跡を作ってみせ、笑顔で囁いてくるのです。「私、もっとがんばらなきゃだめだもんね!」
でも私がうつ病を発症してからも、そんなことを繰り返す彼女は病気にしか見えませんでした。
疲れ果てた私が病院での診察を勧めると拒否するのです。病院は嫌い、病人はもっと酷い症状がでているから私は違う、と言って。
私がうつ病になり、彼女と疎遠になり10年がたとうとしていますが私はいまだに完治していません。
しかし彼女は素敵な男性と出会い、今は家庭を築いていると聞いています。ですので、どうか周囲の方には病院へ連れて行くことを強く勧めたいと思います。
境界性パーソナリティ障害が治ったとしても、それを支えようとする人たちが病気となる可能性も低くはないのですから。
※本記事は個人のうつ病体験談です。体験内容はあくまで個人の体験であり、医療アドバイスではありません。専門的なアドバイスを希望する場合は医師へ相談を。
※This article is a personal depression story. The content is solely based on personal experience and is not medical advice. Consult a doctor for professional advice.
