私は高校一年生の時、熟睡できない日が何日か続き、
このまま眠れなくなったらどうしようという、ささいな悩みから、
うつ病になってしまいました。約三ヶ月の期間でしたが、とても暗くなり日常生活に支障をきたすほど、
何もできなくなりました。勉強もできないからテストもほぼゼロ点、友達とも喋れない。
先生や、父親からは化け物のような目で見られ、テスト中も何も書けず、
鉛筆を持ったままじーっとしていたら先生からは真横で監視され、
みんなの前で嫌味を言われたこともあります。「私がいることでまわりに迷惑がかかっている」と考えるようになり、
自殺しようともしました。今から二十年ほど前なのでうつ病という病もそれほど認知されておらず、
周りはどう扱ったらいいのかわからないのも当然で、
このような境遇に陥るのはしょうがないとは思いますが、とても辛い経験でした。さてうつ病とは心の風邪とはうまく言ったもので、
三ヶ月もたつと何もせずともよくなっていきました。冬休み中に、自分の中にエネルギーが芽生えてくるのを感じ、
みんなには迷惑かけたけれども、明日からはまた自分らしく頑張っていこう。
と強く決意したことを覚えています。三学期の初日はとても緊張して怖かったのですが、
周りは暖かく受け入れてくれました。今でも見守ってくれた友人、家族には感謝しております。
今では、家族や友人にうつ病患者がいる知り合いに、
自らこの体験を話すこともあります。人生無駄なことはないのだとこの経験を通して思いました。
※本記事は個人のうつ病体験談です。体験内容はあくまで個人の体験であり、医療アドバイスではありません。専門的なアドバイスを希望する場合は医師へ相談を。
※This article is a personal depression story. The content is solely based on personal experience and is not medical advice. Consult a doctor for professional advice.
