私は仕事大好き人間でした。
働くことが生き甲斐で、残業・休日出勤もいとわず、ばりばり働いていました。そんな私がうつ病になった引き金は、同期入社した友人の転職。
大したできごとではなかったはずなのに喪失感が大きく、
日に日に気持ちは落ち込んでゆきました。今にして思えば、私の心の奥底は、
どこかでブレーキを踏むタイミングを探していたのでしょう。うつ病と診断されて休職し、自分自身と向き合う時間が増えてから、
私は少しずつ自分の本当の気持ちに気付き始めました。職場のエースとして期待される快感に酔って、仕事に打ち込み過ぎたこと。
仕事に打ち込み過ぎることで、家族と上手くいかなくなっていったこと。家族と上手くいかないストレスから目をそらすために、ますます仕事に打ち込んでいたこと。
そのせいで、よりいっそう家族とすれ違う悪循環になっていったこと…。きっと私はうつ病にならなければ、本当に大切なものに気づくことなく突っ走っていたことでしょう。
苦しいこともあります。家族に迷惑をかけることもあります。でも、本当の幸せ、本当の家族愛に触れることができたのは、うつ病の「おかげ」。
この発見が、闘病の支えになっています。
※本記事は個人のうつ病体験談です。体験内容はあくまで個人の体験であり、医療アドバイスではありません。専門的なアドバイスを希望する場合は医師へ相談を。
※This article is a personal depression story. The content is solely based on personal experience and is not medical advice. Consult a doctor for professional advice.
