率直に言って、境界性人格障害の方と長い時間をかけて向き合うには根気が必要です。
「どこまで待てるか」という言い方をしてもいいかもしれません。境界性人格障害の方は人の好き嫌いが衝動的で依存的ですので、一度好意的な反応を示したかと思えば途端に激しく非難してみたり…ということを繰り返します。
そこで大事なことは相手に合わせすぎるのではなく、あくまで対等な関係でい続けることです。どうしても相手の要求に合わせてしまいたくなりますし、何かをしてあげたいと思うのが人間の性でしょう。
適切な表現ではないかもしれませんが、境界性人格障害の方をそこを巧みについてきます。「自分にとってどこまで尽くしてくれるか」を様々な方法で常に試している…と言ってもいいかもしれません。
「良い子でいなければいけない」
「人に好かれていないと価値がない」といった、『自分の価値を他人からの物差しで測ろうとする』ことが、他人への試し行動につながっていることが多いですから、じっくりと良い子を演じようとしなくても良いこと、良い面も悪い面も含めて受け入れていることを伝えていくことが必要です。
そのためにも、相手に合わせすぎず対等な関係でいることを心掛けることが重要なのです。
実際に境界性人格障害の方は何とも言えない不安や辛さを抱えながら生きていますから、そこに寄り添うのは大事なことです。
しかし、家族の方など支えてくれる人が「常に私のいいように対応してくれる人」になってしまうと、ただ振り回されてしまい、支援をする人まで一緒に大変な状況に陥ってしまいます。半年や一年で劇的に症状が良くなることは、まずありません。
その時々で華族の方や支えてくれる人たちへの振る舞いも劇的に変わります。もうどうしていいかわからない、できれば投げ出してしまいたい、と思っても仕方がない面もあるかもしれません。
だからこそ、じっくりと対等な立場で向き合って、待ってほしいのです。
何かができる、できないといった能力の有無と存在の価値がイコールではないことを根気強く伝えてあげてください。
良い面も悪い面も含めた存在として受け入れていることを伝えてあげてください。繰り返しになりますが、「相手にとって都合のいい人」に終始せず、対等な立場として向き合ってください。
症状は絶対に良くなります。
※本記事は個人のうつ病体験談です。体験内容はあくまで個人の体験であり、医療アドバイスではありません。専門的なアドバイスを希望する場合は医師へ相談を。
※This article is a personal depression story. The content is solely based on personal experience and is not medical advice. Consult a doctor for professional advice.
