実際に自分がうつ病になるまで、メンタル的な病気は嫌なものだと、
そんなことになるなんてとんでもない、と思っていました。しかし、どうしようもない状態に陥り、
解決できないとなった時に激しいうつの症状を発症しました。初めはそんな自分に自責の念が強く、
それがかえって改善を妨げたりもしました。しかし、勇気を出して専門医に相談し、
「ごく当たり前の正常なうつ病です」と言われて、
自分が本当に普通に病気にかかったのだとホッとしました。人間である以上、誰しもかかる病気だという事を、
それまで無知だった私は初めて知ることが出来ました。心の病というと、悪いイメージがあるかもしれませんが、
心と身体が一つの物だという事を実感できたのはこの時が初めてです。心に負担をかければ、自然と身体がブレーキをかける。
いろいろな病気がありますが、その人の置かれている環境を改善すべきだ
というシグナルとして、一番わかりやすい病気だともいえると思います。また、いろいろな考え方で自分の心が
強くなる手段を見出すこともできるようになるきっかけにもなりました。誰しも、人として未熟な部分がありますが、その成長のためには、
自分の弱い部分にちゃんと向き合う勇気が必要です。私はそれに気づくために、この時病気になったと思っています。
自分のダメなところを認めたくない性格でした。しかし、その未熟さはその人が悪いから、
という自分を責める物ではないという事を、
ご自身も、周りの人たちにも理解をしていただきたいと思います。病気の時は、とにかくつらいと思いますので、
こんなにつらいのはもうたくさんだ、と思われると思います。しかし、必ず治りますので大丈夫です。
現に私が、今はこんなに幸せにしています。「でも、私の方が重症だ」と、思われると思いますが、
みんなそう思っているみたいですよ。私も当時、「必ず治る」という説明を読んで、
「本当にそうか信用できない」と思っていました。インフルエンザで高熱でつらい時のように、
時間がたたなければ身体は治ってきません。耐えるときは耐えなければいけない病気ですので、
焦らず頑張っていただきたいと思います。私が一番励まされた言葉は、
私が自分が頭がおかしいのではないかと医師に相談した時の返答です。先生は、「裸で交差点で踊ってないでしょ」確かに。
そこまで変なことしてないから大丈夫、と思いました。ちょっとふざけた内容だと思われると思いますが、
こんなあほらしい事にふと、慰めを感じてハッとさせてもらえますので、
周りの方は深刻になりすぎないようにしていただけるとありがたいと思います。自分で強くなろうとしている。
弱いままで、癌にならなくてよかったと思います。こうして、私は誰かの助けになればと思えるようになっています。
きっと、将来同じように人の痛みがわかって、人の役に立つようになられていると思います。
※本記事は個人のうつ病体験談です。体験内容はあくまで個人の体験であり、医療アドバイスではありません。専門的なアドバイスを希望する場合は医師へ相談を。
※This article is a personal depression story. The content is solely based on personal experience and is not medical advice. Consult a doctor for professional advice.
