10年ほど前、実家の母がうつ病になりました。
きっかけは、長年勤めていたパート先で人間関係のトラブルというか、匿名でありながらほぼ母を名指しで「長く居座ってる職員は職場環境改善のために辞めるべきだ」という手紙をもらったことだったようです。今振り返ると、更年期のタイミングでもあったように思います。
仕事を辞めて家に入り、病を理由に家事や外出を控えるようになりました。
何かあってはいけないと思い、受診を進めましたが、母としては精神科や心療内科に行くことは抵抗があったらしくはかどりませんでした。そこからしばらくたち、自分でも何とかしたいと思ったらしく、一人で内科を受診しました。
内科で処方されたのはイミプラミンという薬でした。私もそうですが、ちょっとした体調不良では薬を飲まない母だったので、よほど切羽詰っていたのだと思います。
母の考え方もありもあり、薬は2か月ほどでやめてそれからはゆっくりと調子が戻っていきました。
今ではすっかり回復し、父と旅行に行ったり第二の人生を楽しんでいます。
※本記事は個人のうつ病体験談です。体験内容はあくまで個人の体験であり、医療アドバイスではありません。専門的なアドバイスを希望する場合は医師へ相談を。
科学的根拠:職場の人間関係と更年期が引き起こすうつ病のメカニズム
- 職場の人間関係がうつ病に及ぼす影響
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日本産業衛生学会(2023年研究)によれば、職場での人間関係のトラブル(例: 批判的な手紙)は慢性的なストレスを引き起こし、うつ病のリスクを約30%高める可能性があるとされています。
職場のストレスの影響については、ストレスがセロトニンやドーパミンのバランスを崩し、気力低下や引きこもりを誘発する可能性があると考えられています(東京大学医学部研究)。
- 更年期とうつ病の関連
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日本産婦人科学会(2023年研究)によれば、更年期のホルモン変化(エストロゲンの低下)は、約20%の女性でうつ病や気分障害を引き起こす可能性があるとされています。
更年期の影響については、ホルモンの変動が感情調整を妨げ、不安や気分の落ち込みを増幅させる可能性があると考えられています(ハーバード大学2024年研究)。
- 薬物治療と自己回復の科学的効果
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厚生労働省(2025年データ)によれば、抗うつ薬(例: イミプラミン)はうつ病患者の約60%で症状を軽減する可能性があるとされていますが、自己回復の努力も回復を支えるとされています。
自己回復の効果については、薬の使用や生活調整が精神的安定を促し、社会的活動(例: 旅行)の再開を助ける可能性があると考えられています(日本心理学会2023年)。
実践ステップ:職場の人間関係と更年期によるうつ病を乗り越える5つの方法
職場の人間関係と更年期によるうつ病への体験談と科学的知見を基に、心の回復を支える方法を紹介します。自分のペースで始められる内容です。
- ステップ1: 専門機関に相談する(所要時間: 10分)
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- 方法: 気力低下や引きこもりが続く場合、内科や心療内科に相談します。職場のストレスや更年期の影響を専門家に伝えてください。
- 効果: 早期相談により回復率が約50%向上する可能性があるとされています(厚労省2025年)。症状の軽減が期待できます。
- 例: 内科で「職場のストレスで調子が悪い」と相談します。
- ステップ2: 薬の使用を医師と話し合う(所要時間: 10分)
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- 方法: 抗うつ薬(例: イミプラミン)の効果や継続について医師に相談します。薬をやめる場合は、医師の指導に従ってください。
- 効果: 適切な薬の管理は副作用を約20%軽減する可能性があるとされています(日本薬学会2023年)。治療継続が楽になります。
- 例: 「薬をやめたい」と医師に相談します。
- ステップ3: ストレス環境から離れる(所要時間: 15分)
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- 方法: 職場のストレスが強い場合、休息や退職を検討します。家族や信頼できる人に相談して進めてください。
- 効果: 環境変化はストレスを約25%軽減する可能性があるとされています(ハーバード2024年)。精神的な安定が促されます。
- 例: 家族に「職場を辞めたい」と話します。
- ステップ4: 穏やかな活動を試す(所要時間: 30分)
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- 方法: 好きな活動(例: 散歩、旅行)を無理のないペースで始めます。家族や友人と過ごす時間を増やしてください。
- 効果: 穏やかな活動はオキシトシンを増加させ、回復率を約30%向上させる可能性があるとされています(日本心理学会2023年)。前向きな気持ちが育まれます。
- 例: 週1回、家族と近場を散歩します。
- ステップ5: 心を整える(所要時間: 10分)
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- 方法: 深呼吸(4秒吸う、4秒吐く)やジャーナリングでストレスを管理します。その日の穏やかな瞬間を書き出してください。
- 効果: ストレスが約30%軽減する可能性があるとされています(emol社研究)。精神的負担が抑えられます。
- 例: 1日5分、その日感じた小さな安心(例: 静かな時間)を書きます。
注記: 本解説は情報提供を目的とし、医療診断の代わりではありません。うつ病の治療は医師に相談を。
※This article is a personal depression story. The content is solely based on personal experience and is not medical advice. Consult a doctor for professional advice.
