高校の時に鬱(気分障害)を患い、
月一の通院でカウンセリング等を受けていましたが、
あまり改善されず。そのまま卒業し、就職した先では自分の病気について話し、
職場ではそれを受け入れてくれて、
悪い事を考えないよう仕事内容を調整しながら職務をなんとかこなしていました。しかしながら、それでも体調は悪化する一方で、
まずは三ヶ月の休職。それで復帰するはずでしたが、病状の悪化に伴う自傷行為で入院する事に。
薬のせいで体重も増加、思考もあまり働かなくなり、どん底に。
質の悪い生活を送っていましたが、ある時、母に言われた言葉があります。ゆっくり治せばいいんだよ、と。
早く社会復帰しなきゃと追い詰めていた私にとって救いの言葉でした。
そこからは悩みの種だった社会復帰について考えなくなり、
趣味をどんどん増やしていきました。小説や絵を描いたり、好きにゲームをしたり、散歩をしながら写真を撮ってみたり。
調子が良い時は家事も手伝っていました。母が休みの日はドライブに出かけたり、ショッピングなど。
祖父が私よりも前に躁鬱を患っていた事もあって、家族の理解があり、
それがとても助けになりました(命が短いとまで言われていた祖父は、
以前のような生活には戻れませんでしたが、今ではすっかり良くなり、
投薬とカウンセリングで安定しています)。通院から二年ほど経った頃、私の病状は初めの頃に比べて
見違えるように良くなっていました。それで自信がつき、主治医と相談して断薬を決意。
最初は眠れない等の症状に苦しみましたが、数日でそれは消え、
投薬している時には考えられなかった身体の軽さや
晴れ晴れとした気分が戻ってきました。断薬から一年経ち、私は通院をやめました。
主治医と合意の上でした。それからは時々、気分が落ち込むものの、
対処法を知っているので薬に頼らず生活できています。ここまで回復できたのは理解しようと努力してくれた家族や恋人、
友人、そして自分自身の努力だと思っています。もちろん、突然の断薬は危険ですが、
向精神薬は決して健康に良いものではありませんので、
私にとって断薬が治療として一番効果的だったのかなと思いました。
※本記事は個人のうつ病体験談です。体験内容はあくまで個人の体験であり、医療アドバイスではありません。専門的なアドバイスを希望する場合は医師へ相談を。
※This article is a personal depression story. The content is solely based on personal experience and is not medical advice. Consult a doctor for professional advice.
