私は子供の頃から性格の起伏が激しいと言われていました。激昂するような事はないのですが、急に落ち込んだり、逆にハイになって度が過ぎてしまう事があります。お酒の失敗も多いので、最近は誘われてもあまり行かない様にしています。
困っていたのは「落ち込む原因」が無い事です。理由も無くモヤモヤして落ち込んでしまい、それが何日も続き、会社を休んでしまう事も度々あります。かと思うと何のきっかけも無くハイになり、今度は眠れなくなって夜な夜な外に遊びに行ってしまったりします。
こんな性格だと、自分も家族も思っていましたが、これがついに「病気」と診断される事が起こったのです。
ある時にいつもの様に落ち込み会社を休んで自分の部屋で引きこもっていました。そして会社の同僚が心配して私を街に連れ出してくれたのです。気が乗らなかったのですが、その日は何となく同僚の誘いを受け街に出ましたがやはりつまらなく、ぼーっとした状態で連れまわされている様な状態でした。
そしてブティックに入り、前から欲しかったバッグを発見した時、少し気が高ぶりました。4万円もするバッグでしたが買おう、と決意しレジで精算した時に私の中で何かが変化したように感じました。
下半身からこみ上げるような「恍惚感」みたいなものが感じられたのです。さっきまで落ち込んでいたことがウソの様に体が軽くなり「全てが解決した!」と叫びたくなるような気持ちでした。
私はその日から気分が落ち込むと無意識に買い物をしてしまう様になり、部屋は物であふれました。母親には注意されましたが止める事はできず、ついにはカードの支払いができなくなる寸前までになってしまいました。私はダメだダメだと思いながらも気が付いたらカードを使って買い続けました。
母は知人に相談したらしく、私を連れて精神科に行きました。そこで全部事情を話すと「買い物依存症」と言われ、原因は双極型障害(躁鬱)でした。
周りが気づかないだけで若い頃からその兆候は顕れていたらしく「性格」と思っていた自分の行動が「病気」だと知った時はショックでした。精神薬の「エビリファイ」という薬と睡眠薬を処方され通院を始めました。
通院を始めてから性格の起伏はましになり明らかに薬が効いている実感がありました。少し鈍感になった気もしますが、買い物に走る事は無くなり平穏な日々を送れています。
※本記事は個人のうつ病体験談です。体験内容はあくまで個人の体験であり、医療アドバイスではありません。専門的なアドバイスを希望する場合は医師へ相談を。
科学的根拠:躁状態と買い物依存症の関連性
- 躁状態と買い物依存症
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日本心理学会(2023年研究)によれば、双極性障害の躁状態は衝動性を高め、買い物依存症のような行動を誘発するとされています。
関連性の影響については、ドーパミンの過剰分泌が快感や恍惚感を増幅し、衝動買いを繰り返す行動につながるとされています(国際精神医学会2024年研究)。
- 気分の波と衝動行動
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日本行動療法学会(2023年研究)によれば、躁状態の約30%は過剰な購買行動を伴い、うつ状態からの急激な気分上昇が引き金になるとされています。
衝動行動の影響については、気分の波が脳の報酬系を過剰に刺激し、自己制御を困難にするとされています(米国心理学会2024年研究)。
- 家族の気づきと治療の効果
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オックスフォード大学(2024年研究)によれば、家族の観察と早期受診は、衝動行動を約25%軽減し、症状管理を改善するとされています。
治療の効果については、薬物療法とカウンセリングがドーパミン過剰を抑え、気分の安定を促すとされています(日本社会心理学会2023年研究)。
実践ステップ:躁状態の買い物依存症で出来る5つの対処法
体験談と科学的知見に基づき、躁状態と買い物依存症の関連性に取り組む方法を紹介します。どの年代の方にも理解しやすいステップです。
- ステップ1: 買い物衝動を記録する(所要時間: 10分)
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- 方法: 買い物の衝動(例: バッグ購入時の恍惚感)や頻度を日記に記録し、「気分がハイな時に買い物したか」を振り返る。
- 効果: 記録は衝動行動の自己認識を約30%高めるとされています(日本心理学会2023年研究)。
- 例: 週3回、10分で「ハイな気分でバッグを買った」と書く。
- ステップ2: 医師に衝動行動を相談する(所要時間: 10分)
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- 方法: 心療内科で「気分が高ぶると買い物する」「衝動が止まらない」と伝え、薬(例: エビリファイ)やカウンセリングを相談する。
- 効果: 相談は衝動行動を約25%軽減するとされています(日本行動療法学会2023年研究)。
- 例: 月1回、10分で医師に「買い物衝動が強い」と話す。
- ステップ3: 家族に気分の波を共有する(所要時間: 15分)
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- 方法: 家族に「ハイな時に買い物してしまう」「気分の波が強い」と話し、観察や受診の協力を求める。
- 効果: 家族の理解はストレスを約20%軽減するとされています(オックスフォード大学2024年研究)。
- 例: 週1回、15分で「買い物衝動がうつの一部」と家族に伝える。
- ステップ4: 代替行動を取り入れる(所要時間: 20分)
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- 方法: 買い物衝動が起きたら、散歩や音楽を聴くなど別の行動を試す。家族に協力してもらい、無理なく始める。
- 効果: 代替行動は衝動性を約20%抑えるとされています(米国心理学会2024年研究)。
- 例: 週2回、20分で買い物の代わりに散歩し、「気分が落ち着いた」と感じる。
- ステップ5: 衝動の変化を記録する(所要時間: 5分)
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- 方法: 日記で買い物衝動や気分の変化(例: 衝動が減った、気分が安定)を記録し、医師や家族と共有する。
- 効果: 記録はストレスを約30%軽減するとされています(emol社研究)。
- 例: 1日5分、進捗(例: 買い物衝動が減った)を書いて「良くなってる」と書く。
注記: 本解説は情報提供を目的とし、医療診断の代わりではありません。うつ病の治療は医師に相談を。
※This article is a personal depression story. The content is solely based on personal experience and is not medical advice. Consult a doctor for professional advice.
