家庭内でストレスから徐々に訳のわからない吐き気や嘔吐、
めまいが起こるようになりました。その時はまだ理由も分からなかったのですが、
症状は頻繁に起こるようになり、
内科で血液検査や心電図などで検査をしても異常もなく
最終的には過呼吸発作や震え、失声症を患う程になってしまいました。さすがにおかしい、内科ではなく精神科を受診すべきではないのか?
と考えるようになりましたが、精神科という病院の敷居が高いのと、
近所で噂になったら、という思いがよぎるとどうしても受診する勇気が出ませんでした。何か問題が起きるとすべて自分が悪いからと自分を責めるようになり、
自分の存在価値すら見つけられなくて死にたいと何度も考えるようになりました。こんな状態になっているにも関わらず、
主人は本気にはしてくれず、過呼吸発作を起こしていても
「芝居しているんだろう」と言われる始末。理解してくれ、心配してくれる人がいない辛さは半端ないものでした。
狭い地元では精神科の受診は本当に噂になり偏見の目で見られるので、
思い切って県外へ飛び出し、初めて精神科で診察してもらい、
やっと自分がうつ病を患っているという自覚も持ち、
うつ病治療に専念しようと考えました。そこで他人ですが私の事を本当に心配してくれる友人もでき、
認知療法の読みやすい本を紹介してもらって認知のゆがみを直すよう努力したり、
過呼吸発作を起こしている時もそばにいて手を握ってくれていたりと
それだけでとても心が救われてくるようになりました。うつ病は甘えているんじゃないか、
などと考えられやすいですが本人にとっては
気持ちを変えること自体がとても大変な事です。話をよく聞いて、精神的な支えがあるだけで何十倍も心強く感じる事ができます。
周りにそういう方がいらっしゃったら大げさや嘘だと思わないで
ゆっくり話を聞いてあげて安心できる環境を作ってあげる事が
うつ病克服への近道だと思います。
※本記事は個人のうつ病体験談です。体験内容はあくまで個人の体験であり、医療アドバイスではありません。専門的なアドバイスを希望する場合は医師へ相談を。
※This article is a personal depression story. The content is solely based on personal experience and is not medical advice. Consult a doctor for professional advice.
