うつ病、と診断されてから約3年半。
勤めながら治療を続けましたが、症状は改善せず酷くなるばかりで、
長年勤めた会社を辞めざるを得なくなりました。それでも、生活のため、と社会復帰を試みましたが、二度失敗。
今思えば、それも当然なのですが、当時は、仕事をして自活をする、
ということに強く執着していました。ですが、結局、病状の平行線と、長期の無収入が主な理由で、
実家に戻り、ゆっくり治療に専念することにしました。
この決断をするまで、随分時間が掛かりました。「普通の生活」というと語弊があるかもしれませんが、
衣食住を何かに誰かに頼ることは、楽をすることを覚えてしまうようで怖かったですし、
今まで続けてきた自分なりの「普通の生活」に戻れなくなるのではないか
という不安がありました。考えすぎ、といってしまえばそれまでですが、
当時の自分はそのことに酷く落ち込んでいました。うつ病治療に専念、といっても特別なことはありません。
朝起きて、ご飯を食べて、軽い運動をして、昼食を取り、
時間がきたら、夕食を食べ、お風呂に入り、眠る。この繰り返しです。初めは、些細な事で酷く落ち込んだり、パニックを起こしたりなど、
症状がなくなる気配はありませんでした。けれど、それから約一年経った今、着実に回復しているのを感じています。
酷く落ち込むことも、パニックを起こし泣き叫ぶことも、なくなりました。転院先のクリニックで、PTSDの症状が診られると言われ、
固まっていた考え方を変えたこと、投薬で脳内のコントロールをするだけではなく、
身体の緊張(内臓や首、肩のこり)を解すことを勧められたこと、その二点が大きかったと思います。そしてうつ病克服には何より、頼ること、甘えること、
それに慣れることが大切だと感じています。また、何かに寄りかかって生活することから逃げずに、ストレスとなる問題からは逃げる。
その癖をつけることも、私には大切でした。そのために、「自分はダメな人間だな」と思うことはありますが、
それにも慣れること、です。うつ病は、完治しました!というのが難しい病気です。
いつまた症状が現れるのだろうと、思いながら生活することは、
なかなか避けられないと思います。でも、受け入れることはできると思います。
「うつ病と一緒に生活する」ことを少しずつ受け入れ、治療を続けながらでも、
心身ともに健康!と言えた自分を取り戻しつつあると、私は今、感じています。
※本記事は個人のうつ病体験談です。体験内容はあくまで個人の体験であり、医療アドバイスではありません。専門的なアドバイスを希望する場合は医師へ相談を。
※This article is a personal depression story. The content is solely based on personal experience and is not medical advice. Consult a doctor for professional advice.
