昔勤務していた職場での話です。
私はある同年代の女性ととても親しくしていました。職場での人間関係への深入りがタブーなのは理屈ではわかっていたのですが、その人の気さくな人柄や、
いともたやすくこちらのパーソナルスペースに入り込む巧みさというか、天性なのかそういうものを持ち合わせた人でした。仕事もバリバリこなし、先輩後輩関係なく付き合えて、友達もすぐできる彼女をとてもうらやましく感じていました。
しかしある日仕事を終えて彼女と食事をしていると突然彼女から「私、うつなんだ」と告白され驚きました。
うつに驚いたのではなく、うつ病だったという事実があまりにも彼女の日常とミスマッチだったのです。
先入観でつい「そんな風には見えないね」と言ってしまったのを恥ずかしく思います。翌日からも彼女の仕事ぶりは変わらず、休憩時間に楽しそうに話しかけてくる彼女を見てほっとしました。
うつ病の人は意外と何も知らない他人から見ればこんな感じなのかもしれません。
今はどうしているかわからないけれど、苦しみも共有できる友人がいるといいのにな、と思います。
※本記事は個人のうつ病体験談です。体験内容はあくまで個人の体験であり、医療アドバイスではありません。専門的なアドバイスを希望する場合は医師へ相談を。
※This article is a personal depression story. The content is solely based on personal experience and is not medical advice. Consult a doctor for professional advice.
