うつ病かもしれない、でも違っていたらどうしよう。
そう不安になっていた時期がありました。私の場合は、動くことが億劫になり
意味もなく涙が流れてくるようになってから診察に行きました。うつ病は、症状が軽ければ
その分治りも早く社会復帰も比較的楽になります。悩んでいるのでしたら、ぜひ診察を受けてみてください。
うつ病ではなかったのなら、それはそれで健康で良かったと
考えるようにすると良いかもしれません。私の心療内科での初診時の体験談になります。
病院によって初診のやり方も異なってきます。家族構成から今の症状までを事細かにきいてくる場合もあれば、
逆に症状だけ聞いて判断する病院もあります。私は受けたことが無いのですが、
初診に軽い心理テストを用いる場合もあるそうです。どの診察が正しいとはハッキリ言えませんが、
ご自身に合った先生であればそこまで問題にするところではないかもしれません。私の場合は家族構成や自分の性格などを
細かくたずねられた上で症状をきく、というタイプのものでした。どんな心療内科でも、初診にはかなりの時間をかけて面談します。
それでも症状を伝え忘れてしまうこともあります。時には診察室で泣いてしまい、面談どころではなくなったこともありました。
そこでお勧めするのが、伝えたいことを手紙やメモにしておくことです。診察当日にそれを最初に渡せば、そのことを中心に診断を進めていくことができます。
医者側も、カルテに加えて今後の治療に役立てることができますから、
ぜひやってみてほしいと思います。なお、症状に関して初診にきかれやすい項目としては、
「どんな症状で困っているか」「いつからその症状が出ているか」
「最近ストレスに感じる出来事があったか」といったことでしょうか。眠れているかどうかや、食欲があるかといったこともよくたずねられる項目でしょう。
2回目以降の診察では、初診で話した症状が緩和したかどうかなどをきかれることが多いです。ですので、気になっている症状は、できるかぎり初診で伝えておくことをお勧めします。
また、心療内科という病院に恐怖心を抱いている方も少なくないかと思います。
突然大声を発する人や暴れだす患者さんが大勢いるのではないか、
という考えもあるかもしれませんね。しかし実際に行ってみるとわかるのですが、
内科や外科といった他の科の病院と大差はありません。10年近く通院していますが上記のような患者さんと出会ったことはありませんし、
万が一そのような事態に陥った場合には看護師さんなどのスタッフが迅速に対応するはずです。
ですので、その点に関しては全く心配がないことを断言しておきます。診察によって、会社や学校にバレてしまうという可能性は限りなく低いものだと思います。
会社で健康保険証を発行されている場合でも、会社側にはどの病院にかかったか
といった情報は入りません。また病院から連絡が必要になる場合は病院側が
「この時間に連絡しても良いか」というように、
勤務時間外に電話するよう配慮してくれます。他人に知られたくないという患者が特に多いのが心療内科ですから、
おおよそ全ての病院でこれらの配慮を実施しているように思います。医師の診断書を書いてもらう必要があった際、
電話をしても良い時間帯を受付でたずねられた記憶があります。うつ病は特に長期にわたる治療が必要な病気のひとつです。
そのため、医療費も重なってくるとことと思います。しかし残念ながら初診でいくら必要だったか、
正確な値段は失念してしまいました。ですが、風邪にかかった時とそこまで大差はない程度の値段であったと思います。
曖昧な回答となってしまい、申し訳ございません。さて、長年の通院で治療費がかさみ大変だという場合にはどうすれば良いでしょうか。
もちろんその場合には助けとなる制度もあります。自立支援医療という制度があります。
これは、通院による医療費や薬剤費の負担をさらに減らすという公的制度です。健康保険に加入している場合は患者側の負担は30%です。
しかし、この制度を利用すれば10%とさらに少なく済みます。もちろん申請にはいくつか条件もあります。
ですが、長期間安心して治療に取り組むにはこういった制度の利用も良いでしょう。さて、ここまでは患者側として意見を述べさせていただきました。
では患者さんをサポートする家族や知人の場合でのことを書こうと思います。うつ病の可能性が高い場合、診察を拒否する場合もあります。
なかなか難しいことですが、説得してでも診察させることを私は勧めたいです。先にも書いたように、うつ病は症状が軽ければその分治るのも早い病気です。
しかし逆に、症状が重くなれば治療期間はとても長くなります。私の場合でもこれで10年程になります。
どうか適切な治療を受けさせてあげてください。そして、うつ病の患者さんを支え続けるのは辛いものもあると思います。
患者さんのためにも、そしてサポートする貴方のためにも、
早めの診察治療をすすめたいと考えます。
※本記事は個人のうつ病体験談です。体験内容はあくまで個人の体験であり、医療アドバイスではありません。専門的なアドバイスを希望する場合は医師へ相談を。
※This article is a personal depression story. The content is solely based on personal experience and is not medical advice. Consult a doctor for professional advice.
